31日目 San Diego 〜 Los Angels / Amtrak!!!

10月24日(土)晴れ Clear

二日間の San Diego 滞在を終えて再び Los Angels へ戻る。

Santa Fe station来た時と同じくスーツケースを引きずってSanta Fe Stationまで歩く。Santa Fe station 2どこからでも乗車させてくれれば良さそうなものだが、一応ご丁寧に乗車するための列コーナーを設けてあるので、駅の端から端までスーツケースを転がして並ぶ。Los Angelsから少々遅れ気味に到着した電車の復路便に、列に並んだ乗客が順に乗り込む。車両へと進んでいく際、ダボダボのジーンズにTシャツ姿の、近所からただ今駆けつけて来ました風のおじさんが汗をかきながら2階建ての列車によじ上って点検をしている姿と、制服を着た乗務員たちが涼しげに談笑する姿が対照的で、何故か目に焼き付く。この時点では、列に並んだ乗客、乗務員の誰もが、これから始まる旅がどんなものになるのかなど、知る由もなかった...。

10時35分に出発した電車は、Los Angelsから来た時と全く逆の方向へと進んで行く。時折、海岸やビーチの景色を眺めながらも読書に熱中。AliはiPodで音楽を聴きながら目を閉じてくつろいでいる。途中、電車がスローダウンしている所もあったようだが、それでも進んでいるのでさして気にも留めなかった。2時間近く進んだ所で電車が完全に停車。駅があるわけでもなく、完全に線路の途中である。どうも故障らしい。「点検のため少し止まります」というアナウンスの後、しばらく何も起きないので乗客も不安になる。その後、「車輪の故障のようなので、もうしばらく時間がかかると思います」とのアナウンスの後、1時間の時が流れる。乗客の中には電車を降りて歩き出したり、知人に電話をかけて迎えに来てもらう人も出てきだす。残りの乗客の間にも、はじめは「今降りた所で電車がまた動き出せばすぐに追い越されるはめになってしまうのに...もう少し待てばきっと・・・」という感じで降りていった客を冷めた目で眺める雰囲気が強かったのが、更にもう1時間何の進展もないと、どうなっているんだという心配の方が強くなってくる。

この時点で一度、自分たちの車両の乗客は後ろに移動するよう命令される。指示に従いスーツケースを抱えて後ろの車両へ移るも、その後1時間、また1時間と時が過ぎてゆく。はじめは1時間に一度はアナウンスがあったのが、2時間も何の連絡もないと、乗客の間からもさすがに不満が口をついて出て来る。客の多くは辛抱強く、「故障が起きるのは仕方がない」と理解のある人が多いものの、その他の点で次々と不満が募ってくる。乗務員はたまに車両内を前に後ろに歩いているとはいえ、愛想がなく、特に何の説明もない。「分からないなら分からないなりにアナウンスで報告をしてくれれば良いのに、何の報告もない」「乗務員は乗客に対して何もできず、危機管理体制が全くなってない」「電車が動かないのであればバスを手配するなりできるはず」「飲み物の一つでも差し入れてほしい」など言い出せばきりがない。

電車が止まって数時間後に技師がやって来たらしく、しばらく経ってゆっくりと進む。が、次の説明でなされたのは、「基本的に線路は単線なので複数車線になった所で停車し、他の列車をやり過ごす」というもの。「こっちの方が朝から出発しているのに!」という気持ちは乗客の誰もが持つが、車両の故障であれば仕方ないのか、という感じで諦めて更に待つ。その後、少し進んでは後退するという奇妙な動きを繰り返した後、再び駅と全く関係のない場所で完全に止まってしまう。その後のアナウンスで「他の電車を回してくるので、そちらに乗り換えてもらう」との説明がなされる。それから再び説明がなく待たされるうちに、乗客の間から「逃亡者」がますます増えてくる。乗客の中には、「午後の飛行機の便に完全に間に合わない。どうしてくれんの!」と憤慨する女性や「フットボールを観に行く予定が、これではもう試合に間に合わない」とあきらめ顔の親子など色んな人がそれぞれ話を繰り広げている。電車内の売店でビールを買ってきて酒宴を繰り広げ酔っぱらって歩き回る若者や、LAにいる子供に電話をして迎えに来てもらう中年夫婦など様々である。

自分たちが移動した先の車両は冷房が強烈に効いており、かなり寒い。通る人が「ここは異常に寒いね」と口を揃えて過ぎてゆく。自分も寒い寒いと震えながら、10数年ぶりに読み直した井上靖の小説「蒼き狼」を読み終えてしまう。止まった電車の中に閉じ込められた自分と、モンゴルの大地を縦横無尽に走り回り、闘争を繰り返しながら次々と勢力圏を拡大していく鉄木真(テムジン)=成吉思汗(チンギスカン)の姿が対照的かつ皮肉的であったが、小説は面白かった。

電車がやって来る度に乗客から喚声が広がり、通り過ぎると共に失意のブーイングに変わる。3台ほど電車をやり過ごした後、ようやく代車に移り乗る。

しかし、この電車もノロノロとしか進まず、たまに止まった駅で逆方向に後退する。いつになったら到着するやら、否、本当にLAに辿り着くのかという疑問も湧きながら、やっとのことでAnaheimへ到着。ここでも動かない。太陽も西の空に沈み、辺りは一気に暗くなってゆく。アナウンスで伝えられたのは「乗務員が12時間働いているため、労働規則に基き交代させる必要がある」とのこと。「乗客も9時間以上電車の中で待たされ続けていますが」と誰もがつぶやきながらいつ出発するかも分からぬまま更に待つ。1時間以上待った所で「今、交代の乗務員がこちらへ向かっていますのであと10分程度で到着する予定です」とのこと。「前の乗務員を帰らす時点で交代要員を手配してないんかい!」と突っ込みどころ満載のAmtrakである。本日後半のアナウンスでよく目(耳?)についたのは「虚偽の報告」である。「あと何分したら〜します。」と言っておきながら、その3倍、否5倍10倍以上の時間何も起きないことが続いた。「乗務員が10分で到着」のアナウンスもその後1時間は優に到着しなかったようだ。午後9時過ぎにようやくAnaheimを出発。ノロノロ運転で遂に、ついに Los Angels に到着したのは午後10時20分。実に11時間45分=約12時間の旅である。San Diego〜Los Angelsと言えば約130km。車で行っても2時間程度の距離である。飛行機であれば日本に帰れるほどのこの時間。恐らくこの路線の運行時間最高(最悪)新記録ではないだろうか。

It must have been “the best” (and the worst) record to travel between San Diego and Los Angels on Amtrak Rail. It was meant to be only 130km and only 2 hours by car. It took us 12 hours!! Even runners were overtaking us on the way!! We could have flown back to England or Japan in the same amount of time!!!  Oh, well…

到着した時点で八割以上の乗客は既に途中で電車を降りた模様。重たいスーツケースを抱え、土地勘のない我々は最後まで乗車を続けた。Anaheimまで来た頃には、早く解放されたい反面、いつLAに着くのかきちんと見届けたい気持ちが芽生えていたのも事実である。ついに電車からUnion Stationのプラットホームに降りる際には我慢比べ大会を勝ち抜いたような、疲れと解放感と達成感の入り混じった妙な気分だった。駅から空港までは直行バスに乗り、そこからタクシーに乗り継いでようやくホテルに到着。Union station

「今日は早くホテルに着いてゆっくりしよう」などと San Diego 出発時に話していたが、なんのこっちゃ。ホテル到着は午後11時半。それも疲れて。あとは寝るだけやがな!

Our plan to check-in the hotel quite early and relax was completely destroyed. We arrived at the hotel at 11:30pm. All we could do was Just Sleep!!!

長時間の移動はどんな交通手段でもきついけれど、いつ進みいつ着くのか分からぬ電車の旅はとりわけくたびれまする。身を以て経験しました。

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