57日目 Timaru 〜 Oamaru

11月19日(木)晴れ

これがホントの Queen’s Bed (!?) から気持ちのよい目覚め。カーテンを開けると天気はよさそう。ホテルを発ってからまずは Aigantighe Art Galleryへ。近現代の美術作品を多数収蔵するこの美術館はこじんまりとしているが、ニュージーランドの著名画家の作品、Timaruの風景を題材にしたものが多く落ち着いた雰囲気。元々個人の邸宅を美術館にして一般公開したらしく、大きなお家にお邪魔して各部屋を覗いて行くように展示がされている。NZの絵画に混じり歌川広重の「東海道五十三次」の風景画が掲げてあるのに親しみが湧く。広々とした庭園には石の彫刻が散在し、海も眺められる景色は美しい。他に客がいないこともあり、ゆっくりと楽しむことができた。おまけにこの美術館は無料である。

次の目的地 Oamaru までは80kmと遠くない。正午過ぎに着いてしまったため駅に来て写真を撮る。この鉄道は現在は旅客用には使われておらず、貨物専用のため展示のみの駅であるが、寂れた雰囲気が歴史を感じさせる。

それでもまだ1時と時間は早いがとりあえず宿へ行ってみる。今回のホテルは高台の上に位置するため、急坂を上った所にある。市内と海が見下ろせる絶景である。オーナーは中国人らしく、我々が到着するや外まで出迎えに来てくれる。受付で名前を言うや否や “oh, yes” と調べることもなく手続を済ませることから宿泊客は少ないに違いない。部屋まで案内してくれてテレビのリモコンの使い方までご丁寧に説明。年齢は自分と大して変わらなさそうだが最近始めたのかやたらと低姿勢だった。

一服してからすぐ近くの Oamaru Public Gardens へ。すぐそばとは言え、さすがに激坂が控えているので車で行く。東西に細長く延びる公園内には小川が流れ、日本式の朱塗りの橋がかかっている。花の種類も豊富でこちらも小さなバラ園と温室が見られる。小川のほとりには色んな種類の鳥が集まり鳴き声が聞こえてくる。温室前で飼い猫が近寄ってきたので戯れる。小川に目をやると親アヒルに子供が9羽まとわりつくように後を追っているのが可愛らしい。しばらく観察していると向こう側からヴィクトリア朝の古い衣装をまとった一団がこちらへと歩いて来る。理由は定かではないが、イギリスの歴史ドラマに出てくるような装いである。ふと顔を上げると向こうの丘の頂上に自分たちのホテルがそびえている。それほど遠くはないがよく目立つ。

2時間ほどゆっくりと公園内を散策した後で店の連なる街の市街地へと移動。iSITEという全国の主要都市に設けられた公営の観光案内所でペンギンの時間をチェック。ついでに近くに見られるオアマルストーンを使った歴史的建築物を写真におさめる。Oamaruは近くで採れる良質の石灰石で有名で、国内各地の重要建築の建材供給源の役割も果たしている。小さな横断幕によると11月22日には VIctoria Heritage Celebrations という祭りが行われる。街全体が19世紀のVictoria朝時代に戻ったかのような雰囲気に染められるらしい。祭りを数日に控え、道理で昔風の服を着た人たちが歩いていたわけだ。近くをこれまた19世紀風の前輪が異様に大きな自転車に乗った男が過ぎてゆく。彼を追い越して激坂を上り展望地へとやってくる。市内と海岸線が見渡せる絶景ポイントだが風が強く肌寒かった。

更に南へと向かうとYellow Eyed Penguin Colonies (営巣地)が現れる。車を停めて崖の方へ歩いて行くとペンギンを一目見ようと集まった人々が今か今かとペンギンの帰宅を待っている。自分たちがやって来たのが iSITEで案内された6時。それから待つこと30分。野鳥の会の会員らしき双眼鏡をぶら下げたおじさんが「白い木の切り株のそばに一羽歩いてゆくのが見えるよ」と皆に教えながら歩いてゆく。目を凝らしてみると確かに小さなペンギンがよちよちと歩いているのが見える。が、かなり遠いので点のようにしか見えない。その後10分してもう一羽、もう10分でもう一羽、という具合に一羽ずつ、それもかなり遠くを歩いてゆく。一応見ることはできたのでそろそろ行こうかと元来た道を戻る途中、他の客達が崖地に生えた草むらの中にペンギンを発見した様子。このイエロー・アイド・ペンギンは警戒心が強く、音には敏感らしいので、皆息を殺してその姿を一目見ようと覗き込んでいる。人の少ない場所まで歩いたところで下を覗き込むと小さなペンギンが立ち止まり、手を振るような仕草をしているのを発見。写真におさめる。ペンギンのみならず、入り口付近の牧草地で飼われた羊や牛の姿も見られ、色んな動物に親しむことができた。Bushy Beachと呼ばれる海岸の景色もきれいだ。

ホテルの駐車場に他の車がないことからやっぱり客はウチだけの模様。廊下が広く研修所のようなこの宿に人が少ないのはシーズオフのせいなのだろうか?それとも場所が高台すぎるのか?折角見晴らしのいい位置にあるのでもう少し客が多くても良さそうなものだが。


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