74日目 Hong Kong 二日目

12月6日(日)曇り

朝はブログのアップデート。ゆっくりと過ごす。昼前から出かける。お昼ご飯を食べようと歩いて行き、道の突き当たりにあるレストランで麺や野菜を注文。デザートに黒ごまスープを食べる。美味しかった。

食後は近くにある Kowloon Park (九龍公園)に行ってみる。公園内には昨日開幕した East Asian Games (東亞運動會)の水泳会場があり、大会の幟が並んでいる。水泳会場の入り口付近は大会の横断幕やマスコットで賑やかである。本日の競技日程が小さな貼り紙に展示されているので目を通す。

中国の漢字と日本の漢字はそれぞれ字体が異なるものが多いが、半分以上は読める(もちろん発音は知らないが)。中国語では外来語には音の近い漢字の当て字を用いるが、それ以外は漢字から意味を類推でき、また知らない漢字でも偏や旁から想像が働くので読んでいると面白い。

競泳の競技名もそれぞれ自由形、仰形、蛙形、蝶形である。

公園内を歩いて通過。鳥やバラ園など日曜日の公園は人で賑わっている。園内にあるトイレや各種公共施設の方向案内にマクドナルドが混じっているのを発見。初めて見た。

港(Victoria Harbour)のそばへとやって来る。フェリーを利用して香港島へと渡る。船を降りた所で The Big Bus Tour の販売員がバスツアーの勧誘をしている。歩いて回るよりも市内観光をするのに手っ取り早いと考え2日券を購入。香港島観光を開始。イヤホンをつけると歴史や見所の放送を聞くことができる。Peak Tram駅前で降りてトラムに乗ろうかと思ったが、列の長さを見て却下。明日の平日に来ることにしてそのまま通過。結局一周コースをぐるっと回った所でバスを下車。フェリー経由で九龍へと戻る。


一旦宿に帰り着替えた後で夕食を食べに出かける。Nathan RD から曲がってすぐの所にある中華料理レストラン、濱江飯店(Wu Kong Restaurant)の大きな看板が目立つので行ってみる。客も従業員も多いが、待つことなくすぐに席に案内される。同時に日本人の中年男性と若い女性二人の3人組が隣のテーブルに座る。会話からして彼らは同じ会社の先輩後輩らしく、男は香港にしばらく駐在し女性二人は日本から遊びに来た模様。香港案内をしてあげるのはよいのだが、おじさんの方はいい所を見せようとするあまり、かにセットの料理を次々に運んで来る店員に対し、「オイ、これは順番が違うんじゃないのか?順番にもってこいよ。順番に。順番って意味分かるのか?」と大声かつ片言の英語で怒鳴り立てている。怒鳴られた店員は怒られる理由がよく分からないらしく茫然としたままで、他数名の店員が集まり何とかなだめた様子。一方若い方の二人組は英語が分からないらしく、「○○さんってすごーい。尊敬しちゃいますね。」などと抜けたコメントで先輩をおだて、そのおじさんは「まー、コイツらビシッと言わないとわかんないからな」みたいなことを言いながら満足げ。Aliと自分が日本語が分かると思わなかったのだろうが、隣で聞いていてイヤな感じだった。

店に入る時の約束通り8時前には食事を終えて店を出る。港の周辺ではライトショーが行われているらしくレーザー光線が空に向かってちらつく姿が見える。光の方向へ向かうと港に向かって人混みができている。但し、自分たちが行った時にはレーザーショーはちょうど終わったらしく人も散りはじめている。付近のビルはいずれもライトが明るいが中でもPeninsula Hotel の建物に巻いたクリスマスの装飾ライトは豪華で目に止まる。

昼間やって来たフェリー乗り場の Clock Tower 付近に来ると、対岸の香港島の夜景をきれいに見渡すことができる。しばらく写真を撮るが夜風は肌寒いのでここで宿に向かって帰る。今夜も相変わらずネオンと人通りは絶えることがなさそうだ。

本日最後に一話。帰る途中に立ち寄ったセブンイレブンで日本人の一団に遭遇。それも50~60代の関西から来たおばはん5~6名である。大阪弁でワイワイガヤガヤとレジの前で相談した挙げ句、代表格の少し若めのおばはんが「兄ちゃん、これと同じ商品持って来てくれる?」とレジの若者に日本語で要求。「これや、これ」と飲み物のようなケースをレジの棚におき、「これも頼むわ」と他の小さな商品もドサッと落とす。店員が何から手をつけたらいいかよく分からない風でボーッとしている所、「いかんわ。この人よう分かっとらんわ。駄目やわ~」と言いながらも続けて「兄ちゃん、ツーハンドレットから頼むで、ニヒャクやニヒャク。おつりちゃんとちょうだいや~」と札を押し出す。終いに後ろのおばはん仲間に振り返り「やっぱりこの人駄目やわ~」と大声でだめ押し。店員もオロオロするばかりであった。関西のおばはんパワー、恐るべし。