欧州旅のはじまり

3月3日(土)旅のはじまり   London ~Zurich

朝3時起床。

毎度のことながら旅の出発直前は最後のパッキング追い込みでバタバタするものだ。

4時半出発。

タクシーでLuton 空港へ。まだ外は暗く車も少ないため20分で到着。空港建物内は煌々と光があふれ、朝昼晩の区別なし。チェックイン後、搭乗前の手荷物検査は、一人持ち込み1個までという規則を厳しく適用している様子。手提げ袋でもひとつの鞄にまとめて入れるよう指導されている。液体の持ち込みに関してはひとつのパッケージにつき100ml以内、更に透明な袋に入れる必要があり、袋が透明でも大きいと小さな袋に入れなおすよう命令される。その小さな袋はご丁寧に荷物検査付近の販売機でカプセルに入って売っている。

手荷物検査場では長い列。ボディチェックではAliと自分の前の5人連続でビーッと音が鳴り金属探知機で体を探られた。幸い自分たちは無事に音が出ずに通過。しかし、いつもなら自分が“Please come this way, sir.”と呼び止められることが多いのだが、今回は自分ではなく、Aliの荷物が対象に。どうやらコーヒーの瓶が引っかかったらしい。調べられてもありふれたDecaf coffeeで何の問題もなし。因みに彼女が止められたのは初めてとのこと。

Luton出発時は暗かったものの雲の上に出ると青空が晴れ渡る。特に目的地のスイスに近づくにつれ日差しが強くなり時にはまぶしいほど。真っ青な空と真っ白な雪山のコントラストが美しい。約1時間半の飛行で無事にZurich(チューリヒ)空港に到着。それまであれほど明るかった空が嘘のように到着3分前には白い霞に包まれて到着寸前まで地面が見えず。どうもチューリヒの今朝は霧の模様。

空港ターミナルに降り立ってすぐに気づくのは至る所で目に留まる時計広告の数々。さすがスイス、高級時計メーカーの宝庫。空港に何気なく置かれている掛け時計までもOMEGAだったりする。国を挙げて時計産業を応援しているのが伝わってくる。

入国審査で気がついたこと。通常ヨーロッパの空港では、Euro圏内のパスポート保持者とそれ以外で別れていることが当たり前だが、ここスイスではすべての乗客が同じレーンに並べるのだ。そう、何を隠そうここはスイス。永世中立国としてEuroには加盟せず独立を保っているのだ!

ということで、独自性を守り続けているこの国では通貨も例外ではなく、スイスフラン(CHF)を現在も使用している。もちろん我々は今までスイスフランを使ったことはなく、持っていないので、空港にある銀行のATMでお金をおろすことに。当初、3日間の滞在なので、とりあえず1万円分くらいあれば不自由しないだろうと考えていた。で、表示に従いATMでおろした金額は1,000CHF。この段階では何の疑問も抱かず、のどが渇いたので駅の売店で水を買い求めることに。レジで請求されたのは1.5CHF。ここで何かおかしいなぁとようやく気がつく。そう、本当は100CHFを引き出す予定がその10倍もおろしてしまったのだ! とは言え、引き出したものはしようがない。またスイスを訪れよという神のお告げか、もしくは単純に後でユーロに両替すればよいだけの話なのであった。

気を取り直して、滞在先のホテルを目指して街の中央駅へと移動。販売機でチケットを買うことに。Aliに任せたところ、学生時代に勉強しドイツ語の心得がある彼女は懸命にドイツ語のガイダンスに従っている。自分が英語の表示を使えばよいのにと指摘すると、”Wilkommen”(=Welcome)が読めたのでそのまま英語を読んでる気になっていたとのこと。

笑いながら英語のガイダンスに従いチケットを2枚購入。二階建ての広々とした電車で街の中心部へとやってくる。

宿は駅から歩いて10分程度の所。最初方向が分からなかったが地図を見ながら無事に到着。まだ朝の10時過ぎではさすがにチェックインはできないものの、ロッカーがあるので荷物を預けて町の散策へと繰り出す。

チューリヒの街は中央駅から延びているBahnhof strasse(バーンホフ通り)をまっすぐ歩いていくと、チューリヒ湖の畔までやって来ることができる。この通りは街一番の商店街らしく、いろんなお店が立ち並んでいる。そして、道の真ん中をTram(路面電車)が頻繁に走っている。このトラム、車両がカラフルで全長も長くゆったりとした感じ。青空の下きれいな町並みを写真に収めながらのんびりと歩いてゆく。

湖までたどり着いたところで折り返し、軽い昼食後、Limmat(リマト)川沿いの協会や大聖堂を撮りながら歩いていく。

それにしてもスイスは日本と同じく物価が高いことで有名だが、お金持ちの数もとても多いのか、スポーツカーをよく見かける。今日一日の間で、ちょっと街の中心部を散策しただけで、ポルシェ3台、フェラーリ、ロータス、マゼラッティと日ごろあまりお目にかからない車を次々に見かける。

中央駅まで戻ってきたところで駅の隣にあるスイス国立博物館へと足を運ぶ。スイスの歴史、文化を網羅した立派な博物館である。中世ではルターやカルヴァンなど宗教改革の舞台となったのがスイスの各都市である。高校時代に世界史を少しかじった程度の知識の自分でも興味深く拝見。但し、説明の表示はドイツ語とフランス語である。自分はほとんど分からないが展示を見るだけでも面白い。ちなみに音声ガイドを借りれば英語や日本語の説明もあるみたい。

夕方に近づいたところで一旦ホテルに帰り、チェックインを済ませる。おなかも減ってきたので何か食べようと近くを散策。午前中来たときには全く分からなかったが、薄暗くなってきてネオンが灯るとどんな店があるのかがよく分かる。宿のすぐ近くはレストランがいくつかあるが、もう少し探してみようとブロック一つ二つ分遠くへ足を伸ばすと飲食店に混じり妖しいネオンが。よく見るとストリップバーやらのピンクネオンが混じっている。Aliはこの辺は嫌だということで、結局街の方向に向かいレストランで食事をしておなかいっぱいに。

初日からよく歩いたが、よく晴れた気持ちのよい天気だったのでその甲斐があった。なかなか良い出だしの欧州の旅、と言えるかも:)

欧州旅のはじまり

3月3日(土)旅のはじまり   London ~Zurich

朝3時起床。

毎度のことながら旅の出発直前は最後のパッキング追い込みでバタバタするものだ。

4時半出発。

タクシーでLuton 空港へ。まだ外は暗く車も少ないため20分で到着。空港建物内は煌々と光があふれ、朝昼晩の区別なし。チェックイン後、搭乗前の手荷物検査は、一人持ち込み1個までという規則を厳しく適用している様子。手提げ袋でもひとつの鞄にまとめて入れるよう指導されている。液体の持ち込みに関してはひとつのパッケージにつき100ml以内、更に透明な袋に入れる必要があり、袋が透明でも大きいと小さな袋に入れなおすよう命令される。その小さな袋はご丁寧に荷物検査付近の販売機でカプセルに入って売っている。

手荷物検査場では長い列。ボディチェックではAliと自分の前の5人連続でビーッと音が鳴り金属探知機で体を探られた。幸い自分たちは無事に音が出ずに通過。しかし、いつもなら自分が“Please come this way, sir.”と呼び止められることが多いのだが、今回は自分ではなく、Aliの荷物が対象に。どうやらコーヒーの瓶が引っかかったらしい。調べられてもありふれたDecaf coffeeで何の問題もなし。因みに彼女が止められたのは初めてとのこと。

Luton出発時は暗かったものの雲の上に出ると青空が晴れ渡る。特に目的地のスイスに近づくにつれ日差しが強くなり時にはまぶしいほど。真っ青な空と真っ白な雪山のコントラストが美しい。約1時間半の飛行で無事にZurich(チューリヒ)空港に到着。それまであれほど明るかった空が嘘のように到着3分前には白い霞に包まれて到着寸前まで地面が見えず。どうもチューリヒの今朝は霧の模様。

空港ターミナルに降り立ってすぐに気づくのは至る所で目に留まる時計広告の数々。さすがスイス、高級時計メーカーの宝庫。空港に何気なく置かれている掛け時計までもOMEGAだったりする。国を挙げて時計産業を応援しているのが伝わってくる。

入国審査で気がついたこと。通常ヨーロッパの空港では、Euro圏内のパスポート保持者とそれ以外で別れていることが当たり前だが、ここスイスではすべての乗客が同じレーンに並べるのだ。そう、何を隠そうここはスイス。永世中立国としてEuroには加盟せず独立を保っているのだ!

ということで、独自性を守り続けているこの国では通貨も例外ではなく、スイスフラン(CHF)を現在も使用している。もちろん我々は今までスイスフランを使ったことはなく、持っていないので、空港にある銀行のATMでお金をおろすことに。当初、3日間の滞在なので、とりあえず1万円分くらいあれば不自由しないだろうと考えていた。で、表示に従いATMでおろした金額は1,000CHF。この段階では何の疑問も抱かず、のどが渇いたので駅の売店で水を買い求めることに。レジで請求されたのは1.5CHF。ここで何かおかしいなぁとようやく気がつく。そう、本当は100CHFを引き出す予定がその10倍もおろしてしまったのだ! とは言え、引き出したものはしようがない。またスイスを訪れよという神のお告げか、もしくは単純に後でユーロに両替すればよいだけの話なのであった。

気を取り直して、滞在先のホテルを目指して街の中央駅へと移動。販売機でチケットを買うことに。Aliに任せたところ、学生時代に勉強しドイツ語の心得がある彼女は懸命にドイツ語のガイダンスに従っている。自分が英語の表示を使えばよいのにと指摘すると、”Wilkommen”(=Welcome)が読めたのでそのまま英語を読んでる気になっていたとのこと。

笑いながら英語のガイダンスに従いチケットを2枚購入。二階建ての広々とした電車で街の中心部へとやってくる。

宿は駅から歩いて10分程度の所。最初方向が分からなかったが地図を見ながら無事に到着。まだ朝の10時過ぎではさすがにチェックインはできないものの、ロッカーがあるので荷物を預けて町の散策へと繰り出す。

チューリヒの街は中央駅から延びているBahnhof strasse(バーンホフ通り)をまっすぐ歩いていくと、チューリヒ湖の畔までやって来ることができる。この通りは街一番の商店街らしく、いろんなお店が立ち並んでいる。そして、道の真ん中をTram(路面電車)が頻繁に走っている。このトラム、車両がカラフルで全長も長くゆったりとした感じ。青空の下きれいな町並みを写真に収めながらのんびりと歩いてゆく。

湖までたどり着いたところで折り返し、軽い昼食後、Limmat(リマト)川沿いの協会や大聖堂を撮りながら歩いていく。

それにしてもスイスは日本と同じく物価が高いことで有名だが、お金持ちの数もとても多いのか、スポーツカーをよく見かける。今日一日の間で、ちょっと街の中心部を散策しただけで、ポルシェ3台、フェラーリ、ロータス、マゼラッティと日ごろあまりお目にかからない車を次々に見かける。

中央駅まで戻ってきたところで駅の隣にあるスイス国立博物館へと足を運ぶ。スイスの歴史、文化を網羅した立派な博物館である。中世ではルターやカルヴァンなど宗教改革の舞台となったのがスイスの各都市である。高校時代に世界史を少しかじった程度の知識の自分でも興味深く拝見。但し、説明の表示はドイツ語とフランス語である。自分はほとんど分からないが展示を見るだけでも面白い。ちなみに音声ガイドを借りれば英語や日本語の説明もあるみたい。

夕方に近づいたところで一旦ホテルに帰り、チェックインを済ませる。おなかも減ってきたので何か食べようと近くを散策。午前中来たときには全く分からなかったが、薄暗くなってきてネオンが灯るとどんな店があるのかがよく分かる。宿のすぐ近くはレストランがいくつかあるが、もう少し探してみようとブロック一つ二つ分遠くへ足を伸ばすと飲食店に混じり妖しいネオンが。よく見るとストリップバーやらのピンクネオンが混じっている。Aliはこの辺は嫌だということで、結局街の方向に向かいレストランで食事をしておなかいっぱいに。

初日からよく歩いたが、よく晴れた気持ちのよい天気だったのでその甲斐があった。なかなか良い出だしの欧州の旅、と言えるかも:)